R31 GTS-R 千切れたリアフェンダーをはんだ仕上げ <2008年2月>
入庫時の状態
今回は側面を擦ってしまった スカイライン R31 GTS-R の修理です。
ヘッドライトが割れています。
ドアも前から後ろまで凹んでいます。
リアフェンダーは穴があいているようです。
フェンダーが千切れていますがめくれているのではなくて、穴になっています、破片がありません。
この千切れた穴の形は、ひと昔前にワイドショー等で「ガードレールに謎の金属片発見!!」「誰が?犯人像は?」と騒ぎ立てていたモノと同じですね。
破片があれば元の形に戻して溶接すればよいのですが、この車の破片はどこにあるのかわからないので適当な鉄板を切り出して作ることになります。
裂けたフェンダーを溶接した例も過去に<ニッサン キャラバン 千切れたパネルをはんだ仕上げ>で紹介したことがあります。
この R31 は側面全てを修理しますが、ここではリアフェンダーの穴の修理だけを取り上げます。
穴を溶接
写真を撮る前に溶接が終わってしまいました、共付け溶接の雰囲気だけでも出してもらおうと、トーチに火を入れてもらいました。
溶接で穴を塞いだあともフェンダーを鈑金する必要があるので、均し鈑金が出来るように共付け溶接を行いました。
そういえば、共付け溶接について書いたことあったかな?どうも覚えがないので、このサイトの検索窓で「共付け溶接」を検索してみると4件ヒットしました。
でも、特に溶接方法は書いていませんでしたので、また気が向いたら書きたいと思います。
角にも回り込むように溶接
均し鈑金
ぐぐっと裏から当盤を押し当てて、ヤスリハンマーで均していきます。
均し鈑金が終わったら溶接痕をはんだで仕上げておきます。
はんだ盛り
波目ヤスリと鋸刃ではんだを削ります。
千切れたフェンダーのはんだ仕上げ終了
ホイールアーチの凹みもスタッド溶接で引き出してはんだで仕上げておきます。
サフェーサー
塗装と磨き
組み付けと完成
千切れたリアフェンダーも無事修理することができました。