トヨタ マークII ルーフのサビ補修
小さいサビ・小さい修理
サビはどこ?
今回のお車はトヨタ・マークII です。ガラスモールとルーフの隙間にブリスターがあるということなので、早速お車を点検していきましょう。
ガラスを取り外して点検
モールの奥にサビがあるようなので、モールとガラスを取り外して点検することにします。ガラス屋さん曰く、「このタイプのクリップは全部交換したほうが良いから部品とっておいてね」ということです。
思ったより大きなサビが発生していました。拡大します。
サビの除去、グラインダー編
周囲を養生して、まずはグラインダーでサビを除去してみます。
孔食の中が ボコボコ していてグラインダーでは取りきれないですね。
サビの除去、サンドブラスト編
ディスクグラインダーでは孔食内部のサビが落とせないのでサンドブラストの出番です。
車体にサンドブラストをする場合は画像のように落下式のサンドブラストガンを使ってサビを落としています。このタイプのサンドブラストガンは威力もあるし、お値段もお買い求めしやすい価格なので重宝しますよね、ノズルは消耗品なので交換用のノズルと、メディアの番手は複数そろえて置いたほう便利だと思います。
サンドブラストするとこのようになります。
ガラスモールのクリップに付いている両面テープ裏が大きくサビていたようですが、サンドブラストで根こそぎ取れたんじゃないでしょうか。
板金用半田ごて
小さく済ませるために板金用の半田ごてを使って孔食痕を埋めていきます。サンドブラストの後は綺麗に鉄板を磨かないとハンダが乗らないのでご注意ください。鈑金用の半田ごてであればハンダ盛りに不馴れな方でもハンダをロウ付けすることができます。
ですが、フラックスの扱いが面倒なので、マスキングが上手くできそうにない場合は鈑金パテが良いと思います、どちらにしても防錆はしっかり行ってください。
ハンダを付けたら形を整えて、と、なる予定だったのですが、次に見たときには塗装まで終わっていました。
塗装終了
うちの塗装職人さんはハンダのロウ付けくらいパパッとやってくれます、というか鈑金もできます。当て盤とかハンマーも自分用のものをちゃんと持っていて、鈑金職人が出来の悪い均し鈑金をしていたりすると、綺麗に手直ししてくれたりします。
でも、溶接はやってくれません。
ガラスモールのクリップは交換します。
完成
今回は、小さいサビを小さい範囲で修理できました。と、自分が何かしたような書き方ですが、剥離、サビ落し、ハンダ付け、塗装と、サビ補修のすべてを塗装職人さんにやってもらいました。
拡大してみます。画像では伝わりにくいですが綺麗に直りました。