R33 GT-R リアフェンダーのサビ修理2
前回と同じお車の左フェンダーのサビ
切り継ぎ前に均し板金
前回の記事とほぼ同じ作業になるのですが、切り継ぎ前に均し板金の作業が入るのと、パネルの形が前回のモノより複雑なので写真を並べるだけの記事になりますがご紹介します。
作業は左リアフェンダー・ホイールアーチの前側で、すこし塗膜が浮いているように見えます。
塗膜の剥離
塗膜を剥がすと板金パテが出てきたので修理跡がサビの原因かもしれません。
パテを全て剥がすとハッキリと折れ目のついたリアフェンダーが出てきました、凹みの終端がサビているのは修理跡でよくあることです、経年劣化のサビよりも事故跡等の理由のハッキリしているサビは小さい範囲で修復できることが多いので今回も小さく出来るかもしれません。
凹みの範囲が判りやすいように違う角度から撮影してみました。
切り継ぎ前に均し板金
R33 スカイラインのリアフェンダーは手が入る範囲が広いので当盤と均しハンマーを使った均し板金ができます、ですので切り継ぎをする前に凹みの修理を終わらせます。
【均し板金】 ハンマーと当盤を使って鉄板の凸凹を均すこと/絞りハンマーを使った絞りや熱収縮を使った絞りを行うこと/手のひらを使って鉄板の平滑度を測ること/鈑金ハンマー/均しハンマー/当盤
【均しハンマー】 鈑金作業で均し工程に使われるハンマー/市販品のスプーンに似ているが各自が鉄工ヤスリを加工して自作/自作の為、手によく馴染み使い勝手が良い/作業中についつい磨いてしまう/ここではヤスリハンマーと呼ばれている。
パネルの製作
細かな手順の説明は前回と同じなので前回の記事を見ていただくとして、作業の写真を並べていきます。
製作直後の写真を忘れていました画像はサフェーサーを吹いたところです、溶接前に剥離するので鉄板の様子はその時の画像を見てください、曲げと絞りが多くなっています。
パネルの切り取り
前に書いた通り修理跡で発生したサビの範囲はそんなに広くないはずなので、小さめに切り取ってみます。
調整して溶接
切り取ったパネルを使って自作パネルを切り出します。
今回も裏当てなしでヘラ調整で溶接します。自作パネルのエッジがきついようなのでエッジはハンダで作ることにします。位置を調整したら合った瞬間に仮留めします。
ハンダ盛りと成形
ホイールアーチを繋げる為に角部分にハンダを付けますがそこだけにハンダを付けるというわけにもいかないので全体にハンダを付けています、均し板金ができる個所なのでほとんどハンダを削ることになると思うと盛り付けが雑になってしまいました。
完成
均し板金をしながらハンダを削って完成です。
ここでもジンクコートで一旦終了、他の作業に移ります。
次回こそは ジャッキポイントの凹み修理 をご紹介したいと思っています。