トヨタ マークⅡ ドア鈑金とはんだ仕上げ <2003年11月>

2018年7月6日鈑金塗装はんだ,均し鈑金

入庫

交換より修理した方が安いとわかっていても、修理できなければなんの意味もないわけで、普通は交換とされるドアをどのようにして修理したのか、ご紹介します。

入庫の写真ですが、ドアが大きく凹んでいます。

これくらいの凹みですと、普通はドアの交換をするわけですが。
当社ではまだまだ鈑金修理できる凹みです。

粗だし

鈑金作業に馴染みのない方がみても、よくわからない部分もあるかと思いますが、鈑金の修理は粗出し、絞り、ならし、といった感じに大きく分けることができます。
この写真では、だいたいの形に粗出しされたところと、絞ったあと、ならされた鉄板がわかると思います。

ここで左の画像が粗出ししているところで、粗出しとは言ってますが、この状態でかなり叩いています。 また、塑性変形している部分は絞りでひずみを取りながらの作業となります。

右の画像は、鉄板をならしているところ。このあたりまでくると、作業自体はかなり地味で細かくなってきます。

はんだ盛り

はんだを盛っているところです。

ならしきれない部分や、手の入らない部分はこの様に半田を使っての補修を行います。半田の作業では鉄板を熱することになるのでどうしても鉄板に歪が出やすくなります。、半田盛りの後さらにならしをして、全体を仕上げていきます。

均し鈑金

全体を丁寧にならして鈑金工程はおわりになります。

防錆処理

鈑金の終わったパネルに防錆処理をして、サフェーサーをいれます。

塗装と完成

交換せずに、修理で直されたパネルですが、修理代金も安く、仕上がりもまったく問題ありません。

ただ、すべての事故で修理が出来るとは限りませんし、また、損傷部位によっては鈑金が可能であっても、部品の値段等によっては交換した場合と比べて金額に差があまりないこともあります、

なにがなんでも修理。とは言いませんが。やはり、交換するよりは修理したほうが金額的に安い場合が多いので、もし、他の工場での見積りに疑問を感じたらご相談ください。


鈑金塗装はんだ,均し鈑金

Posted by YAGI