レクサス IS リアフェンダーをならし鈑金 <2009年5月>
右リアフェンダーの凹み
レクサス IS です、リアフェンダーとバンパーの修理でお預かりしました。
フェンダーとバンパーの境目にキズがあるだけのように見えますが、実際は広範囲で凹んでいます。
赤マークの範囲が歪んでいます。
粗だし
バンパーを外して、裏から押し出しながら歪みを移動させます。
右手に持っている工具はヤスリを加工して作っているヤスリハンマーです。
ならし
粗だしが終わったら細かく均していきます。ここでも使う道具はヤスリハンマーと当盤(あてばん)です。当盤というのは鉄の塊を色々な形に加工したものでドリーとかドーリーとか呼ばれることもあります。
形も様々ですが、これ以外にも表面に凹凸加工してある「しぼり当盤」もありますが、私は使ったことがありません。
一般的な当盤の使い方は、「均したい面の裏に当盤を押し当てる」ただそれだけです、腕の力だったりテコを使ったりと方法はありますが、押し当てる場所を正確に把握する能力と、微妙な力加減を調整できる腕力が必要です。
当盤はパネルの裏に押し当てるだけですが、ヤスリハンマーの使い方は均す面によって変化します。歪みを移動させるときは当盤とハンマーの位置を微妙にずらして芯を外して叩きますし、凹みの中心を当盤とハンマーの芯で捕らえるとピンポイントで叩き出すことができます。
均し終了
ならしが終わったらフェザーエッジを作って鈑金は終了です。
防錆&サフェーサー
サフェーサーが入ったのでブースに移動します。
研ぎ
サフェーサーを研いで面を確認します。
マスキング
リアバンパーにもキズがあったので修理してボディと同時に色を入れます。
塗装
乾燥&磨き
ブースでも乾燥させて、ブースを出たら赤外線でさらに乾燥させます。
塗装の肌を調整して磨きます。