RX-7 (FC3S)フロントフェンダーをならし板金 <2009年10月>
フロントフェンダーの凹み
バンパーとフェンダーの凹みで入庫です。
フェンダーは大きく凹んでいますが交換ではなく修理です。
モール下のアンダーコートも割れてしまいました。
バンパーとフェンダーの取り外し
フェンダーは修復歴ありでした。
キズついた旧塗膜を剥離して板金の準備です。
フェンダーを固定して鈑金
単品のフェンダーを固定してじっくり叩きます。
曲がったラインを修正しながら歪みを移動させます。
薄くラッカーサフェを吹いて凹凸を確認しながら鈑金していきます。
フェンダーの上側は凹んだRになっているのでハンマーもそれようのモノに取り替えて叩いていきます。
波目ヤスリをフレキシブルホルダーに取り付けて、フェンダーのアールに合わせて凹凸を確認します。
ヤスリハンマーでならし
ざっくりと修復したら、こまかくヤスリハンマーでならしていきます。
サフェを摺って凹凸をみてみると、ラインは均等にサフェが剥がれていますが、平面は凹凸がはっきりしています。このサフェの摺り痕が均等に無くなるまでヤスリハンマーでならします。
ホイールアーチのラインもしっかり叩きます。
フェンダーの角の歪みも移動させます。
サフェーサーの摺り痕がだいぶ均等になってきました。
モール上のならしが終わりました、つぎはモール下を叩きます。
フェンダーの下側はラインが複雑ですが、モール下はアンダーコート仕上げなのであるていど叩けば終了です。
ならし終了
フェザーエッジを作ってサフェーサーを吹きます。
問題発生!
サフェーサーを吹いて乾燥させたら車両に取り付けて塗装の準備に入るところだったのですが、ここで問題が発生しました。
フェザーエッジを作ったところからチヂミが発生しました。写真はチヂミを除去したところです。
チヂミというのは塗装の不具合の一つで、塗装の表面がちりめんのように縮んで皺が出来てしまうことを指します。見た目は剥離剤をかけたようになってしまいます。
チヂミがおこる原因は「旧塗膜の硬化不良」「塗料の不一致」「塗料の厚塗り」など複数あります、対処法もそれぞれですが、できるならなんとかチヂミを抑えて作業を進めたいのですが、再度フェザーエッジを作ってやっても、やはりチヂミます。
小手先の対策は止めて、確実な方法でチヂミ対策をします。
フェンダーの総剥離
ならし板金の為に前半分を剥離していたので、残りの塗膜も剥離することしました。今回の場合は剥離剤を使いません、ハンディのハロゲンヒーターで暖めて剥離します。
剥離終了、再度サフェーサーです。
しっかりと乾燥させます。
仕上げ面だし
サフェーサーを研いでいきます。
車両に取り付けて調整
塗装
ブロックで塗装します。
しっかり乾燥させます。
磨き
完成
バンパーを取り付けて完成です。
今回バンパーも塗装しましたが、RX-7(FC3S)のバンパーはウレタンバンパーです。今の樹脂バンパーは、ほとんどがPP素材になっているのでウレタンバンパーを修理することも少なくなってきました。