プジョー 308SW リアフェンダー ケミカルプーラー&はんだ盛り <2013年3月>

2020年10月28日鈑金塗装ケミカルプーラー,はんだ

入庫時の状態

プジョー 308SWです。右のリアドアとリアフェンダーを修理します。

入庫jの写真 入庫jの写真 入庫jの写真

ケミカルプーラー

粗だしで使用するのは、頻繁に登場するケミカルプーラーです。

利点は、波型ワイヤーやスタッド溶接をするよりもボディへのダメージが少なくて済むのと、熱可塑性プラスチックですが意外と強く引けます。

また、ヒートガンとプーラーだけで使えるのも手軽です、サイズも大小あります。

ビックツールのケミカルプーラー P-19 と BP-25
ビックツールのケミカルプーラー P-19 と BP-25

箱の裏に使用方法が書いてあります。

P-19の箱の裏
P-19の箱の裏

ケミカルプーラー使用方法

  1. 引き出したい箇所をヒーティングガン等で約150℃程度に暖めます
  2. ケミカルプーラーの先端を暖めた箇所に軽く押しつけると先端が溶けてきます
  3. 接着部分を冷風、水等で急冷し常温に戻します
  4. 1~2分程度放置すると溶着部分の強度が出てきますから、プーラー等で引き出します
  5. 使用後は溶着部分をカッターナイフで切り取り、残った部分は熱風又は熱湯で軟化しますからヘラ等で除去してください、最後に残った微少な部分はシンナーで拭き取れば完全に除去できます

箱の裏書を写しただけですが、うっかり見落としてしまう重要なポイントが書いてあります。ケミカルプーラーを溶かし付けて使用するのですが、暖めるのはボディ側です。気温が低いときはケミカルプーラー本体も少し暖めますが、溶かすためにはボディ側を暖めます、ケミカルプーラー本体を暖めて溶かした場合と比べて溶着強度が全然違います。

さて、やってみます。

ケミカルプーラー P-25 を使って引き出し
ケミカルプーラー P-25 を使って引き出し
ケミカルプーラー P-25 を使って引き出し
ケミカルプーラー P-25 を使って引き出し
ケミカルプーラー P-25 とスライディングハンマー使って引き出し
ケミカルプーラー P-25 とスライディングハンマー使って引き出し
溶着させたケミカルプーラーを水冷
溶着させたケミカルプーラーを水冷
ケミカルプーラーを暖めて除去
ケミカルプーラーを暖めて除去

引きながら高いところを潰していきます。

スライドハンマーで引きながらヤスリハンマーでならす
スライドハンマーで引きながらヤスリハンマーでならす
ヤスリハンマーで力不足なら、板金ハンマーに持ち替える。
ヤスリハンマーで力不足なら、板金ハンマーに持ち替える。
力強く引いてもケミカルプーラーの溶着強度はかなり高いので剥がれない
力強く引いてもケミカルプーラーの溶着強度はかなり高いので剥がれない
力強く引いて、板金ハンマーでならす
力強く引いて、板金ハンマーでならす

はんだ盛り

粗だしが終わったらはんだを盛っていきます。

板金痕を剥がす
ハンダ盛りの為に塗膜を剥がす
ハンダメッキ
ハンダメッキ
メッキの上にハンダ盛り
メッキの上にハンダ盛り
盛り付けたハンダをヘラでのばす
盛り付けたハンダをヘラでのばす
盛り付けたハンダをヘラでのばす
盛り付けたハンダをヘラでのばす
盛り付けたハンダをヘラでのばす
盛り付けたハンダをヘラでのばす
盛り付けたハンダをヘラでのばす
盛り付けたハンダをヘラでのばす
ハンダ棒の先端を暖める
ハンダ棒の先端を暖める
ボディを炙ってハンダ棒をつけられる温度まであげていく
ボディを炙ってハンダ棒をつけられる温度まであげていく
ハンダを足す
ハンダを足す
さらにハンダを足す
さらにハンダを足す
ヘラで伸ばす
ヘラで伸ばす
ヘラで伸ばす
ヘラで伸ばす

はんだ盛り終了。

ハンダ盛り終了
ハンダ盛り終了

削っていきます。

作業面を触って凹凸の確認
作業面を触って凹凸の確認
高いところを削っていく
高いところを削っていく

はんだ成形終了。

はんだ終了
はんだ終了

ケミカルプーラーを使うならスライドハンマーもあると便利ですね。


 

鈑金塗装ケミカルプーラー,はんだ

Posted by Aizawa Katsuyuki