プジョー 308SW リアフェンダー ケミカルプーラー&はんだ盛り <2013年3月>
入庫時の状態
プジョー 308SWです。右のリアドアとリアフェンダーを修理します。
ケミカルプーラー
粗だしで使用するのは、頻繁に登場するケミカルプーラーです。
利点は、波型ワイヤーやスタッド溶接をするよりもボディへのダメージが少なくて済むのと、熱可塑性プラスチックですが意外と強く引けます。
また、ヒートガンとプーラーだけで使えるのも手軽です、サイズも大小あります。
箱の裏に使用方法が書いてあります。
ケミカルプーラー使用方法
- 引き出したい箇所をヒーティングガン等で約150℃程度に暖めます
- ケミカルプーラーの先端を暖めた箇所に軽く押しつけると先端が溶けてきます
- 接着部分を冷風、水等で急冷し常温に戻します
- 1~2分程度放置すると溶着部分の強度が出てきますから、プーラー等で引き出します
- 使用後は溶着部分をカッターナイフで切り取り、残った部分は熱風又は熱湯で軟化しますからヘラ等で除去してください、最後に残った微少な部分はシンナーで拭き取れば完全に除去できます
箱の裏書を写しただけですが、うっかり見落としてしまう重要なポイントが書いてあります。ケミカルプーラーを溶かし付けて使用するのですが、暖めるのはボディ側です。気温が低いときはケミカルプーラー本体も少し暖めますが、溶かすためにはボディ側を暖めます、ケミカルプーラー本体を暖めて溶かした場合と比べて溶着強度が全然違います。
さて、やってみます。
引きながら高いところを潰していきます。
はんだ盛り
粗だしが終わったらはんだを盛っていきます。
はんだ盛り終了。
削っていきます。
はんだ成形終了。
ケミカルプーラーを使うならスライドハンマーもあると便利ですね。