モビリオ 裂けたドアの修復 <2014年7月>
入庫時の状態
左ドアを前後擦っています。
フロントドアは交換、リアドアは修理です。
リアドアの状態
裂けてしまっています。
キズは深い。
裂けた箇所を溶接します
溶接はしましたが、角のラインは潰れてなくなったままです。
はんだで形を作ります
まず、はんだメッキをしておきます。
溶かしたはんだを布で薄く伸ばしていきます。
はんだメッキ完成、はんだに光沢があるのが良い状態です。
盛り付けていきます
はんだ盛り付け終了ですが、はんだの中央部分に光沢がありません。
これははんだを炙り過ぎています。ドアエッジのラインを一緒に作ろうとして熱を掛け過ぎてしまっています、小さい範囲で作業をするとこうなりやすいです。
つや消しになってしまっているのが炙り過ぎの症状で、はんだを削ってみて内部まで同じように脆くなっているならはんだをやり直すことになります。
表面を炙りすぎただけで中は大丈夫でした、中まで炙り過ぎているとはんだメッキから浮いて脆くなり、剥がれてしまいます。
狭い箇所にはんだをつける場合、今回のように熱が集中しやすくなるので注意が必要です。
フロントドアを交換
フロントドアを交換してからリアドアのラインを仕上げます。
修復完了
はんだの境目をならして終了です。
はんだの炙り過ぎも剥がれの原因になってしまいますが、炙り過ぎになることを恐れてメッキと盛り付けるはんだを充分に溶かしこめないと、それも剥がれの原因になるので注意が必要です。